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取材記者の旬のトピック

食べて、食べて、温まって…大満足 湯村温泉「湧泉の宿 ゆあむ」のゆったり旅

GWも終わり、子どもたちが学校に通い始め、ようやく一息ついていた宿泊担当記者・佐々木由紀です。
先日、リニューアルのため閉館していた兵庫県の山陰湯村温泉町にある「湧泉の宿 ゆあむ」が再開、との一報が入りました。
「湧泉の宿 ゆあむ」は、私が個人的に家族で何度もお邪魔している宿です。
さっそく、行ってみました!

大阪からは高速バスで約3時間
★車を利用=北近畿豊岡道・八鹿氷ノ山ICから国道9号線を通って約45分。
★電車=JR浜坂駅から新温泉町民バス(夢つばめ)で湯村温泉の薬師湯バス停すぐ。

車の免許を持たない私のオススメは、断然「高速バス」

阪急三番街乗り場で乗車、途中「道の駅 あおがき」で休憩をはさみ、3時間少々で到着します。
座っているだけなのでラクチンですよ。

観光名所もいっぱい
「湯村温泉」のバス停に到着したら、目的の「湧泉の宿 ゆあむ」まで徒歩3分ほどですが、ちょっと寄り道を


開湯は平安時代、慈覚大師によって発見された古湯で、源泉がこの「荒湯」です。
98℃の高温泉が毎分470リットルも湧出しているそうです。
と聞けば、作りたいですよね、そう、温泉卵

近くの売店で生卵を購入。
長いヒモが付いているので、荒湯の所定の場所に引っ掛けて垂らすだけ。
売店の方に「1011分で引き上げて」と言われていたので、ちょうど10分で引き上げると

ほら見て! こんなプルプルの温泉卵の出来上がり!
買った時に頂いたお塩を付けて、パクッとう~ん、おいしい 😊
(殻を入れる袋もくれるので、ゴミは持ち帰ります)

 荒湯の近くには

★ 吉永小百合さんが1980年(昭和55年)にNHKドラマ「夢千代日記」で演じた夢千代の銅像
★ 川沿いに設けられた足湯
★ この地を訪れた数々の著名人の手形・サイン入り銅板
などがあります。

 温泉卵で小腹を満たし、春木川(はるきがわ)沿いに歩いていると、古民家を再利用した「おばあカフェ」があります。

写真に顔出しパネル、得意げな顔をして写っている子がいたなぁ

誰かって? 実は愚息です 😅
コロナ前の2019年冬、家族で来た時に撮影しました(当時は小学3年生、今では中学1年生)。

◆ 観館内は和モダン !   ラウンジでウェルカムドリンクを

 いよいよ「湧泉の宿 ゆあむ」に到着です。

本館は春木川を挟んで対岸にあるので、専用橋で渡ります。
チェックインを済ませてラウンジで一息。

セルフのウェルカムドリンクがあるので、紅茶を頂きます。
ここは専属のティーコーディネーターさんがいるので、紅茶好きにはたまりません。

◆ 兵庫の伝統工芸品が館内にずらり
 館内には、いたるところに「豊岡杞柳細工(とよおかきりゅうざいく)」の照明が配置されています。

これは地元、但馬地区の伝統工芸品で、「杞柳(こりやなぎ)」で作る籠(かご)細工です。
強い光が籠を通すと柔らかくなり、光と影のバランスがなんとも言えず幻想的なんです。
「ゆあむ」のロゴも、この豊岡杞柳細工がモチーフになっているんですって。

それだけではありません。

専用橋に掛けてある風鈴は、姫路の明珍火箸

フロントの壁時計は小野市の 播州そろばん

部屋の鍵を付けたキーホルダーは、豊岡鞄の革
随所に 兵庫の伝統工芸品 を取り入れています。

◆ 部屋は和モダンツイン

今回のプランの客室は、和モダンツイン。
洋風なのに裸足で過ごせるのが嬉しいですね。
奥には広縁(ひろえん)があり、眼下に 春木川 が流れています。

見てください、川底の石が見えるほどのこの清流!

アユやコイが生息するのも、納得ですよね。

◆ 食事処「おりおり」を新設
 今回のリニューアルで新設された 食事処「おりおり」に行ってみました。
「【おりおり】は、人の手で折り、折り重ねたような温かい場所をイメージしました。
 和の伝統と現代が交差する和モダンなデザインで、
 皆様それぞれが折々(おりおり)の時間を過ごせますように
とゼネラルマネージャーの西村茂則さん。



美しい模様をよく見てください、細かい「折り」模様になっているんです!


室内の一部、緑のソファとカーテンがとてもキレイですね。

但馬牛鉄板焼付き会席
取材時は春料理(6/15 まで)。6/16 以降は夏料理になります

というワケでお待ちかねの 夕食の時間 です

席につくと、何やら籠がセットされていました。
聞けばこれも豊岡杞柳細工とのこと。
スタッフさんに開けてもらい、出てきたのが

迎肴「但馬鶏低温蒸し」
たっぷりのった但馬野菜の下には、トウモロコシを練りこんだ豆腐、オレンジの煮凝りなど隠れています。
岩ノリのドレッシングをかけて頂きます。


椀物「新玉ねぎのすり流し仕立て」
春キャベツと焼き椎茸の真薯(しんじょ)、もち湯葉のほかに、ツルツルした食感が楽しめるワカメそうめんも。


造里
「本日のお勧め三種盛り 琴浦サーモン親子寿司」
お刺身は、甘えび、カンパチ、白イカ。
アクセントにセリが添えられた、鳥取・琴浦のサーモンとイクラの親子寿司。
これらは自家製醤油で。
と、ここで我慢できずに、注文しちゃいました。😆

それがこれ、地酒「三種飲み比べセット」1800円)。
専用の樽に詰めるため酸化せず、最後の一滴まで搾りたての状態で提供できる、世界初のドラフト日本酒サーバーを使っています。
今まで酒蔵でしか飲むことが出来なかった搾りたてが味わえるとあって、左党に大人気だそうです。
アルコール度数少々が高めなので、飲みすぎにはご注意を…。


焼八寸「山陰杉皿盛り」
昆布醤油を塗って焼いた穴子は、「歯が丈夫であれば」(料理長)そのままパクリとかぶりついて。
八鹿でハウス栽培されたフルーツトマト「こいとま」は黄身酢と一緒に。
うすい豆の饅頭は、細く切った湯葉を揚げたものを衣に付けており、中に隠されたクリームチーズがアクセント。
「ねばりっこ」という砂丘長芋と赤梅貝は、梅酢味噌との相性が抜群。
モロヘイヤと白イカの煮凝りは、ほんのり中華の味付けが食欲をそそります。
どれも、ぜっっったいに家庭では出来ない料理。
どれも素材の味が生かされていて、箸が進みます!


強肴「但馬牛陶板焼き」
待ってました、但馬牛 😍
神戸牛のルーツ・但馬牛は、赤身と脂身の絶妙なバランスが自慢。
地元の契約牧場から一頭買いで仕入れ、余すところなく使うため、手ごろな料金設定が可能になります。
部位は日により異なり、取材の日は腰の部分のラムと、お腹に近いフランク。

※取材時は鉄板焼きですが、プランは陶板焼きです
鉄板で焼くと、いい焼き目が。
特製のオニオンソース、サクッとしたシーソルト、金山寺ワサビ味噌のいずれかを付けて頂きます。
ラムは、赤身肉本来の弾力が楽しめます。
フランクはとにかくサシが多く、脂身の甘さがとろけるように広がります。
あぁ、幸せ🥰


食事「新温泉町産こしひかり」
お肉の幸せの余韻に浸っていると、ご飯が運ばれてきました。
のどぐろのふりかけ付き。
小鉢に入った付け合わせの「焼きねぎ青唐みそ」の味が絶品すぎて、
満腹だというのに、お箸が止まりませんでした。


あまりに気に入ったので、お土産に買って帰りました。


甘味「ゆあむもなか丹波黒豆アイス」
お肉を食べて満腹。ご飯を食べてさらに満腹で、もう入らない!と思っていたのですが、なぜか甘いモノは別腹
この最中、2013年のオープン当時から出している定番で、うちの子どもたちも大好き。出す直前にアイスを挟むので、生地はサックサクです。
黒豆アイスは甘すぎず、口の中がサッパリする感じ。

どれもこれも、
期待を1ミクロンも裏切らない至福の料理の数々
もう本当に満足すぎて、「幸せホルモン」が大量に分泌されていたと思います、はい。

◆ 「美肌の湯」として知られる湯村温泉
 部屋で食事の余韻に浸ってから、温泉に向かいました。
「ゆあむ」には、山側に位置する「やまの湯」と、春来川沿いに位置する「かわの湯」があり、男女入れ替え制(夜は、女性が「やまの湯」、男性が「かわの湯」)。

というワケで、夜は「やまの湯」に入ります。

左が「やまの湯」の露天風呂、右が内風呂。
広めの露天風呂につかり、手足を思いっきり伸ばします。
源泉は98℃もあるので、湯温はちょっと高め。
私は冷え性なのですが、足の先までしっかり温かくなるのが分かります。
耳を澄ませば、聴こえくるのは、お湯がこんこんと注ぎ込まれている音と、木の葉が風に揺られこすれる音。
何とも言えない解放感で、思わず「はぁぁぁぁ~」っと声が出てしまいます。
身体から湯気が出るほどしっかり温まってから出ます。


廊下には、「爽」(アールグレイ)「痩」(スマートティー)「艶」(ノンカフェインティー)という3種のお茶のサービスが。
その横にはアイスキャンディーもあり、子どもは大喜びです。

そして一番嬉しいのが、こちらの マッサージチェア

身体が温まっているので、普段はガチガチに凝り固まっている肩もほどけるように柔らかくなります。
部屋に戻り、「ごくらく~、ごくらく~ 」と、あっというまに夢の世界に

◆ 山陰地方の食材が豊富に並ぶ〝温かい〟朝食
 朝寝坊をしてしまったものの、温泉でシャキッと目を覚まし、朝食会場へ。
「おはようございます!」とスタッフさんが元気な声で迎えてくれます。
席に案内してもらう途中、「卵かけご飯専門店『但熊(たんくま)』の卵 はいかがでしょうか?」。
 
最近、卵が値上がりして卵かけご飯していない(笑)と、1個いただいてから席につきます。
すると運ばれてきた、名物の「せいろ蒸し」

蓋を開けると、ほら、こんなに湯気が!


ご飯や味噌汁なども運ばれ、「朝食が豪華すぎて、テーブルが埋め尽くされる」という事件〟が発生します 😆


味噌汁は、東郷湖のしじみ を使用。
しじみエキスが体中に染みわたります。
「白い宝石」と呼ばれる絹ごし豆腐を、荒湯の源泉を使い湯豆腐 に。

プルン、プルルン という軟らかさで、但馬牛味噌か塩をつけて。


左から、白菜浅漬けひじきホウレンソウのお浸し明太子ホテルイカ沖漬け
はい、ここでご飯1杯目を食べ終わって、ハイおかわり。胃袋も絶好調です。😊
浜坂産カレイの一夜干し は、中骨が取られているので食べやすいですよ。

まだまだ湯気がたっているせいろ蒸し。

但馬地方のブランド「八鹿豚」浜坂の竹輪の他に、地元の新鮮な野菜(取材時はトマト、カボチャ、エリンギなど)が添えられています。
サシの入った牛肉のように柔らかい八鹿豚はアッツアツの状態で、ハフハフしながらいただきます。
特製のゴボウ柚子ドレッシングかポン酢との相性も抜群です。
で、ここでご飯2杯目、なくなりもちろん、おかわりしました、このために!

テーブルに「玉子かけご飯専用醤油」が置いてあるので、それを垂らして。
アッという間に、3杯目、完食。
温かい朝食の締めを飾るのは、冷たいデザート、自家製「きな粉ぷりん」

卵不使用、牛乳や生クリームだけでなめらかに仕上げており、底にある黒蜜ときな粉の濃厚な甘さとの組み合わせがたまりません。
最後に 黒豆茶 をいただき、ごちそうさまでした!! 😊

1
2日で身も、心も、胃袋も、すべてが満たされ、帰路につきました。

 

◆ 平日がお得! 読売ファミリー宿泊プラン♪

湧泉の宿 ゆあむ
5月29日(月)から7月31日(月)まで有効

◆但馬牛陶板焼き付き会席
※1日5組限定
月~木曜宿泊、大人1人、1泊2食付き、税・サービス料込み、入湯税150円別
平日限定価格 15700
※金・日曜は1人1000円、土曜・祝前日は1人4000円増し
※2人1室和モダンツイン客室利用時の料金(添い寝幼児不可)。
3人以上は要問い合わせ。
申し込みは2人以上で。
※リニューアルしていない食事処もあります。食事処は選べません。
※取材時は春料理で、6/15まで。6/16以降は夏料理。

プチサービス♪
夕食時に大人のみビール(もしくは日本酒、ソフトドリンク)1杯サービス

アクセス
車/北近畿豊岡自動車道八鹿氷ノ山ICから約45分
電車/JR浜坂駅などからバスで約25分
高速バス/大阪、神戸などから運行

「読売ファミリーを見た」と言って、予約してください

電話0796(92)1101
(10~20時)

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