11月号で、「夫婦そろってフルマラソンを完走した2人の合計年齢」でギネス世界記録に認定された、枚方市の 内田昌詞さん(91)・良子さんご夫妻 を取材させていただきました 🙂
ご主人が 91歳 !
私ごとながら、記者の母親も昭和8年生まれの同い年。
母親は夫(記者の父親)を早くに亡くしながら、今も長生きしてくれてはいますが、寄る年波には勝てず、認知症もあって2024年1月から施設にお世話になっています。
私が面会に行くと、それは、それは大層、喜んでくれるんです、ハイ。
私の顔を見るや否や、
「ホンマ、会いたかったでぇ~、元気にしとったかぁ、エツオ」。
「誰、それ?」(;^_^A
息子の名前をガッツリ間違えるカワユイ母親なのであります。
そんなことですから!
母親と同世代で、その上、ご夫婦そろってフルマラソンを完走して世界一!という偉業をなし遂げられたご夫妻にお会いできるのは、個人的にも本当に興味津々でした。
まずは、電話で「取材のお願い」をさせていただいた時のことです。
記者「突然の電話で大変、失礼いたします。私、読売ライフの大西と申します。実はフルマラソンのご夫婦の完走年齢でギネス世界記録を持っていらっしゃる、内田さんご夫妻に取材をお願いしたいのですが……」
内田さん「はい、取材のご希望日はいつでしょうか。誠に恐れいりますが、最近、忙しくしているものですから。ハイ、〇月中旬までがご希望ですね。では〇月●日の▲時からではいかがでしょうか。大丈夫ですか? それではお待ちしています」
記者「エッ?」( ゚Д゚)
そして、取材当日、記者のスマホが鳴り、出てみると⎯⎯
内田さん「本日、取材でお世話になります内田です。大西様には無理を言って、取材時間を30分、遅らせていただきましたが、段取りがつきましたので、予定通り、本日▲時にお越しいただいて大丈夫ですが……」
記者「わ、わ、わかりました。そのお時間にお伺いします」
えッーーーーー、この人ホンマに91歳❓ Σ(・□・;)
これ、ウソ偽りのない、本当のやりとりなんですよ。
もう、会話が完璧でしょ。
聞き返すわけでもなく、一度、約束した時間の変更を希望された時も
「差し支えございませんでしたら~」とか
「申し訳ありませんけど~」とか、おっしゃるんですよ。
大企業の広報の方とお話ししているのかと錯覚するほど。
いやそれ以上に丁寧な受け答えなんです❗️
最初、電話口に息子さんが出てこられたのかと勘違いしたほどですから。
私の母親と比較するまでもなく……
内田さん、ホンマに凄いんです 😀
さて、本題です。
▲時に取材でご自宅にお伺いすると、玄関先でお二人に丁寧なお出迎えの挨拶を頂戴し、
応接間に通していただきます。
部屋の壁一面には、ギネスの認定書やマラソンの完走証などお二人の輝かしい足跡を記す記念品がビッシリと飾られています。
登山、スキー、テニス、卓球…。
2人はスポーツ大好きと旅行大好きという共通の趣味で1959年(昭和34年)10月に職場で結ばれます。
結婚後もスキーや登山にと、国内各地を一緒に出掛けたそうです。
マラソンを始めたきっかけや、2015年に昌詞さん82歳、良子さん79歳、合計「161歳349日」でフルマラソン完走のギネス記録に認定されるまでの経緯は、読売ライフ11月号でご確認いただくとして、
当欄では世界記録で一躍、〝時の人〟となった内田さんご夫婦の記録達成後をお伝えします。
15年のギネス世界記録達成でガゼン、昌詞さんの更新意欲に火が付いたのでございます。
月の走行距離も平均200㎞と本格的です。
翌2016年は「しまだ大井川マラソンinリバティ」(静岡県)を、
2017年は「板橋cityマラソン」(東京都)を、
2018年、2019年は立て続けに神戸マラソンを完走し、
4年連続で自身の記録を更新、合計年齢の記録を「170歳30日」まで伸ばしました。👏👏👏
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応接間で取材中も昌詞さんがエネルギッシュにおしゃべりする横で、良子さんは終始、笑顔で優しく相づちを打ちます。
時折、昌詞さんが言い間違えるとやんわりと訂正します。夫婦仲の良さが十分に伝わってきます ☺️
このように心身ともにスーパー元気シニアカップルですから、マスコミの取材が殺到。
2020年の東京五輪では聖火ランナーに選ばれたり、プロ野球オリックス戦の始球式を務めたりと
注目度はドンドン上っていきます。
特に思い出深いのが東京五輪の聖火リレーです。コロナ禍で五輪が翌年に延び、聖火リレーも1年間、延期になりました。
「まだ世のなかには新型コロナが流行していましたので、聖火リレー本番に備えて1年間は2人とも公共交通機関を使った外出と、外食は一切しませんでした」
と昌詞さんは振り返ります。
そして聖火リレー本番、2人は万全の体調で、
会場の万博記念公園の周回コースの200mをトーチを持って颯爽と走りました。
と、その時、サプライズがあったのでした。
「本当にあの時はビックリしましたね。娘たちが私たちに内緒で、特注で作ってくれた横断幕を持って応援に駆けつけてくれました。驚き以上に大感激しました。トーチ同様に(横断幕は)私たちの大切な宝物になりました」と良子さんがとても満足そうに話してくれました。
2人して横断幕を広げて記念写真を撮らせてもらいました。
週に5日、近くのスポーツクラブに通って11時から17時まで、スタジオエクササイズや、マシンでの筋トレの後、7〜8kmのランニングをこなし、
良子さんお手製のバランスの取れた食事をモリモリ食べ、毎日8~9時間の睡眠をとる。
こんな規則正しい生活のお陰か、2人とも血圧は上が120と下は69、骨密度年齢はそろって40歳。
良子さんに至っては、両目とも裸眼で視力1.2、歯は上下ともすべて自分の歯で何でも食べられるというから驚きです。
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そんなお二人にお聞きしました。
お互いの尊敬するところは?
良子さん:とっても優しいところです。いつも私のことを優先して考えてくれますから
昌詞さん:私たち夫婦にはかけがえのないのが娘の3家族(うち孫7人)。私たちをふくめ全員で15人。子どもたちにとって母親の存在は欠かせないもの、妻には感謝しかないです。とても大事な人です
卒寿、米寿を超えたお二人を見ていると、健康的な「人生100年時代」が本当にやってきていると実感します。
昌詞さんはいいます。「私たちには地位も財産もありません。大切なのはやはり健康です。健康でいて、子どもや孫たちといつまでも仲良く楽しい家族でいたいですね。そしてひ孫の顔が見たいです」
と日焼けした顔から白い歯をのぞかせます。
内田昌詞さん、良子さん、いつまでも長生きしてくださいね。
世界一のスーパーシニアカップルの内田昌詞さん、良子さんご夫妻の取材シーンを動画に収めました。
じっくり御覧になって、あなたも驚いてください (;^_^A ⬇︎