9月号の「社長さん おじゃましまーす!」では、グルメ杵屋の代表執行役社長の 椋本充士さん を取材しました。
実演手打うどん専門店「杵屋」をはじめ、信州そば処「そじ坊」、どんぶり専門店「丼丼亭」など飲食チェーン店の運営会社です。
どの店舗も大型ショッピングモールや商業施設などにテナントとして出店されていることが多いので、利用されたことがあるという方も多いのでは?
私は休日に家族で、よく大阪の天王寺に買い物に出かけるのですが、取材の1週間前にも、あべのハルカスダイニングの「杵屋」を利用したばかりでした。
家族で「お昼なに食べる?」っていう時に、うどんやそば、ご飯ものもあって、それぞれが好きなものを注文できるので利用しやすいお店のひとつです。
取材前に同社のホームページを見たのですが、天王寺には、ほかにもあべのルシアスに「そじ坊」、天王寺MIOにうどんの「穂の香」と韓国料理の「シジャン」、あべちかにはどんぶり専門店「丼丼亭」、あべのキューズモールには「越後 叶家(かのうや)」もあり、杵屋グループの系列店だとは知らずに利用していたお店もありました (笑)🤭
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取材時には、外食以外にもいろんな事業を展開されていることも話題に上がったのですが、椋本社長がまず挙げたのが、2年前から始めたという 日本語学校 。ミャンマーやネパール、インドネシア、ベトナムなどアジアを中心に約100人の外国人留学生が学んでいるそうで、「基本的に英語を話すことができる方が多いので、英語力も発揮できます。日本語を覚えると、心強い戦力になりますね」と期待度の高さを感じました。
ほかにも大阪ミナミにある大阪木津卸売市場や、大阪府貝塚市で鉄道・バス事業を運営している 水間鉄道 がグルメ杵屋のグループだったとは、飲食チェーン店のイメージがあまりにも強かっただけに驚きでした。
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椋本社長が話されていたことで、特に印象に残ったのが、「おもてなし」のお話。グループビジョンにも「おもてなしで付加価値の創造を紡ぐ」を掲げています。
「僕がこの業界に入った40年前は、『お客様は神様です』って、教えられたものでした。でも今の時代は違います」と椋本社長。
視察で店舗を訪れた時には、パートナーである従業員の方々に、「おもてなしをする側の我々と、おもてなしを受ける側のお客様の関係は対等からスタートします。この関係性はお互いがリスペクトし合うことが前提にあって、我々が努力しないといけないのは、お客様に感謝、尊敬してもらうこと。そのために、どうしなければいけないかということを考えてもらいたい」という話をするそう。
一方で「お客様がお店を選ぶのは自由ですから、他にもお店がたくさんある中で、きっとこの店に行けばおいしいものが、いいサービスで食べられると思って来ていただいているんですよね。『それがリスペクトをしていただいているということなんですよ』ということもパートナーの皆さんに伝えています」とにっこり。
最近はカスタマーハラスメントという言葉をよく耳にするけれど、椋本社長のお話しを聞いていると、安心感をもって働けるよう労働環境の改善にも努力されていることが、ひしひしと伝わります。
また次に杵屋を利用する際には、お店を出る時に「ごちそうさまでした」って、ちゃんと声に出してみようかな。
そんな気持ちがわいてくるような取材でした。