読売ライフの山南紀子です。
大阪中之島美術館 で開催中の「歌川国芳展」(大阪中之島美術館、読売新聞社主催)。
江戸末期の浮世絵師・歌川国芳(1797~1861)の偉業を、前期・後期合わせて約400点という圧倒的な展示数で紹介する国芳展の決定版です🌟
開催直前の内覧会に参加してきました。
国芳の画業を、役者絵・美人画・戯画・風俗資料などジャンル別に紹介。
スタートは、武者絵や説話のヒーローから。
しょっぱなからテンションが上がりますよ❗️
かっちょいい 侠客シリーズは、前期限定 のお楽しみ。
「国芳もやう 正札附現金男 野晒五助」(1845年頃・個人蔵/前期)は、野晒(ドクロ)だらけの一作。
地味なススキ模様の袈裟も、実は野晒柄。長着の野晒は、猫の寄せ絵になっています🐱。
当時、町奴の間で流行っていたキレッキレの唐犬額(両端を鋭角に整えた額)は、なんだかヤンキーの剃り込みみたいですが、
当時は〝剃る〟のではなく抜いていたそうです😲
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美人画は当時、遊女をモデルにしたものが主流でしたが、国芳は町娘を描くことが多かったようです。
虹の表現も面白いですよね😉
団扇絵にも美人がたくさん✨
現代と同じく団扇は〝推し活〟アイテムとしても使われていたので、歌舞伎役者の団扇絵もあります。
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戯画は国芳のお得意技。
天保の改革で「遊女や役者は描いちゃダメ!」と禁令が出ても、遊女や役者を雀に魚にと擬人化させたり、言葉遊びを織り込んで二重の意味を持たせたり……。
こちら👇は、「役者絵じゃなくてただの落書きだもん」という感じで描かれた、役者の似顔絵。
元の印まで手書き。しかも、落書き風😓
バリバリの反骨精神、アッパレです!
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愛猫家で知られる国芳。猫😸が登場する作品がたくさんある中、新発見の作品も公開されています。
ワンコ派の記者は、ワンコ🐶も探す……
……いました❗️
ちなみに、猫の場合、しっぽが二股の三毛猫or斑猫は化け猫。
怪しい顔つきの猫を見つけたら、よーく観察してみてくださいね。
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国芳の肉筆画も前期・後期各20点余りずつ展示されます。
のびのび&サラリとした筆致に、国芳の息遣いまで感じられそう😄
それでいて構図がピシッと決まっているあたり、さすがです 👏
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ミュージアムショップもめちゃ充実しています。
あの作品のアレがこんな感じになっています。
会期中の展示替えで、作品の大半が入れ替わるのだとか。
「読売ライフ」1月号に、本展入場料の200円割引クーポン券が付いている(読売ファミリー12/18号にも掲載済)ので、
前期と後期、ぜひ2回ご観覧ください。
記者は後期も行くよ❗️
「歌川国芳展 -奇才絵師の魔力」
【会 期】2024年12月21日(土)~ 2025年2月24日(月・休)✽前期2025年1月19日まで/後期1月21日から
【会 場】大阪中之島美術館4階展示室(大阪市北区中之島4-3-1)
【開場時間】10時~17時 ✽入場は16時30分まで
【休 館】月曜(1月13日、2月24日は開館)、12月31日、1月1日
【料 金】一般1800円、高大生1500円、小中生500円