ネコ坊主の「ネコさんから人間さんへ今日の一言」Vol.1
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- 2025/03/04その他お得情報


「日本で一番美しい」と言われる迦陵頻伽(かりょうびんが)を拝観できる専念寺
よみふぁみドットコムをご覧の皆さまへ
はじめまして。ネコ坊主こと、専念寺住職の籔本正啓です。
このたびはコラムをご覧いただき、ありがとうございます。ご縁に感謝し、少しの間お付き合いください。
私は、大阪市平野区喜連にある「融通念佛宗 一向山 専念寺」の第25代住職を務めています。最寄り駅「喜連瓜破(きれうりわり)」は全国的にも有名な難読駅名の一つです。平野区は大阪市内でも人口が多く、歴史あるお寺や築100年以上の古民家が残る地域でもあります。
私は小学校一年生のときに父を亡くし、母の実家である専念寺で育ちました。「人の役に立つ仕事をしたい」と考えていたところ、小学校卒業時に親戚から「お寺を継ぐ意思はあるか」と問われました。まだ12歳でしたが、「継ごう」と直感し、13歳で仏門に入りました。その後、修行を重ね、23歳で住職に任命されました。
専念寺は約430年前、豊臣家ゆかりのお寺として創建され、地域の人々とともに歩んできました。かつては住民の管理も担い、現在の本堂は宝永地震(1707年)後に修復されたものですが、老朽化が進み、大規模な修復が必要な状態です。改修費は約2億円にのぼりますが、檀家の数が限られており、資金確保が大きな課題となっています。
そんな中、ある大先輩の僧侶に「専念寺の檀家は何件や?」と問われ、答えると「違うやろ。平野区の25万人全員が檀家やと思え」と言われました。その言葉が心に残り、一年後、専念寺のSNS運用を開始。「SNSなら25万人に伝えられるかもしれない」と考え、活動を発信し続けています。
お寺は特別な場所ではなく、誰にとっても身近な存在であるべきだと思っています。これからも皆さまとともに専念寺を支え、未来へとつないでいけるよう努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
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