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取材記者の旬のトピック

伝えたい “食の知識” 「乱れがちだった食生活を元に戻す」

 

「乱れがちだった食生活を元に戻す」

年末年始は何かと生活リズムが狂いやすく、食生活も食べる内容や量、時間などが乱れることが多くなります。その時々の食事を楽しむことは精神的にはとても大切なことですが、限度を超えた「暴飲暴食」のような乱れた食生活には注意が必要です。
 
私たちの身体にはホメオスタシス(homeostasis)と言われる機能があり、食環境などに変化が生じても身体の状態を一定の状態に保とうとします。そのため、食生活が一時的に乱れたとしてもすぐ心身に何らかの影響が出るわけではありません。
 
しかし、食生活が乱れている期間が長くなると、ホメオスタシスが機能しにくくなり、自律神経の乱れ、腸内環境の乱れ、肥満、生活習慣病の発症へとつながります。食生活は乱れるのは早いのですが、それを続けたことによって崩れてしまった体調を基に戻すには時間がかかります。一時的に乱れてしまった食生活は、身体に影響が出る前に元にもどすことが大切です。
 
意識したいのは、「決まった時間に食事をとる」「主食、主菜、副菜をそろえる」「よく噛んで腹八分目を心がける」などの簡単なことです。難しく考えず、一歩一歩できることから始めるとよいでしょう。普段から食生活が乱れがちな場合は、今年の目標として、食生活を見直すことをあげてもいいですね。

おすすめの1品

「大根雑炊」

冬に旬を迎える大根は、この季節にはみずみずしく甘みと辛みのバランスが抜群です。大根には、食物繊維、カリウム、ビタミンCといった栄養成分以外に、ジアスターゼという消化酵素が含まれており、消化を助け、腸内環境を整える効果があります。さらに大根の辛み成分であるイソチオシアネートは、胃液の分泌を促す作用があります。また、温かい料理は身体を温め新陳代謝のアップも期待できます。具沢山の雑炊は、これ一品で主食、副食、副菜として食べることができ、エネルギーが低い割りに食べ応えがあるため満足感も得られます。年末年始の疲れた胃腸におすすめの1品です。

*ジアスターゼは熱に弱いので、大根おろしなど生で食べる方が、より効果が期待できます

 

【材料】 2人分
大根……………………………約4cm(約120g)
大根(おろし用)……………約2cm(約60g)
生椎茸…………………………2個

鶏ささみ(すじなし)………2本
水………………………………500cc
塩………………………………小さじ1/2
料理酒…………………………小さじ1
鶏がらスープの素(顆粒)…小さじ1
醤油……………………………小さじ1

ご飯……………………………180g
溶き卵…………………………1個分

薬味ねぎ………………………適宜
ごま油…………………………適宜
こしょう………………………少々

【作り方】
1.大根(4㎝)、生椎茸は千切りにする。おろし用の大根(2㎝)はすりおろしておく。
2.鶏ささみの下処理をする。
     1)鍋に水と塩を入れ沸騰させる。
     2)ささみと料理酒を入れ、再沸騰したら弱火でアクを取りながら3分ゆでる。
     3)火を止め、ふたをして10分蒸らす。
     4)ささみを取り出して細くさく。ゆで汁は残しておく。
3.ささみのゆで汁に鶏がらスープの素を入れ、千切りにした大根と生椎茸を加熱する。
4.ご飯を入れ、醤油で味を調え、溶き卵を回し入れる。
5.お椀に盛り付け、鶏ささみ、大根おろし、薬味ねぎを盛り付け、好みでごま油をかけ、こしょうをふる。

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