大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」
このタイトルの本当の意味をご存じだろうか。
この言葉はハンガリーのことわざで「自分の戦う場所を選べ」という意味だ。
今自分がいる場所、置かれている状況にしがみつく必要はない。
逃げるということも選択肢に入れよう、という前向きな意味が込められている。
私はこの言葉の意味がとても好きだ。
私は中3から高校にかけて、一時期、声を出せなくなったことがあった。
家では出るのに、学校に行くと声を出せなくなるのだ。
それは、横浜から大阪に引っ越してきた私の言葉、イントネーションをみんなが、いちいち真似するという出来事がきっかけだった。
今思えばたったそれだけのことだった。一種のコミュニケーションだったのかもしれない。今なら笑ってかわせただろう。
それでも、見知らぬ土地、言葉や文化も違う場所、知り合いが誰もいない学校、何をしても注目を浴びる転校生という存在だった私には耐えがたい日々だった。
相手はいじめている気はさらさらなかったのだろう。
けれど、本人が辛いと思えばもうそれはいじめなのだ。
いつしか学校で喋るのが怖くなり、声を出せなくなり、友達を作ることを諦めた。
一人でいる方が、気が楽だった。
中高一貫の女子高だったため、高校に行ってからも引き続き私は殻に閉じこもっていた。
今ではその頃のことはもうほとんど覚えていないし、同級生に誰がいたかもほぼ記憶になく、青春と言えるような思い出は何もないけれど、自分の心を守るために自分の殻に逃げたことは間違っていなかったと思っているし、友達との思い出がないことにも後悔はしていない。
学校は、学生にとってはそこが世界の全てだ。
これは以前、さかなくんが言っていた話だが、
魚の世界にもいじめは存在するらしく、狭い水槽の中に入れられた魚たちの中では必ず1匹がいじめの標的になる、という話。
1匹が標的となり、誰かがその1匹を攻撃すると、他の魚たちも一緒になって攻撃し始める。
標的となった魚を水槽から人間が救出してあげたとしても、残った魚たちの中からまた別の魚が標的になる。
この繰り返しだと。
けれど、驚くことに広い海の中ではいじめは存在しないらしい。
自分たちが生きること、生き残ることに必死でいじめている場合ではないのかもしれない。
この「水槽」は学校や会社、SNSの世界と同じなのではないかと思う。
特に学生時代は、学校が世界の全てと言っても過言ではないからこそ、世界はそこだけではない、世界は広いんだということ、勇気を出して外に飛び出したら違う世界があるかもしれないということを、子供たちには教えて行きたい。
一度決めたことはやり通す、途中で辞めてはいけない、諦めるな、という教育も決して間違いではないのはわかってはいるが、
そんな強い人間ばかりではないのだ。
逃げるは恥ではないし役に立つ、と私は思う。
ちなみに、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」のみくりちゃん(
7月の新作レシピ
大学かぼちゃ
6月のレシピ
カツオのたたきのガーリックレモンマリネ
5月のレシピ
グリルアスパラのシーザーサラダ風
たっきーママ(奥田和美さん)
料理研究家、お弁当プランナー
「料理レシピ本大賞in Japan ‘2016」入賞。
「レシピブログアワード」お弁当部門3年連続グランプリ受賞、レジェンド入り。
フードアナリスト、フードコーディネーターとしてテレビ、雑誌、広告の他、企業のレシピ開発などで活動。
著書では発行部数11万部超えの「朝すぐ!弁当」(扶桑社)他、累計118万部突破。
オフィシャルブログ
『たっきーママ@Happy Kitchen』
[blogcard url=”https://ameblo.jp/mksr21392510171115/”]
Instagram
https://www.instagram.com/kazumiokuda/
LINEブログ
https://lineblog.me/okudakazumi/