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愛媛 ✽ 移住バンザイ 東京▶︎愛南町 ✽ 高橋翔さん・香さん夫妻(愛南町)

【 愛媛県版 】移住バンザイ 東京▶︎愛南町

この海の感動と魅力を発信

高橋翔さん・香さん夫妻(愛南町)

西海観光船を経営する高橋夫妻

東京でスタジオミュージシャンとしてギターを弾いていた高橋翔さん(43)と妻の香さん(43)は、2016年に東京から県南部の愛南町に移住。
きっかけは13年にバイクで訪れた四国旅行だった。
旅の途中で訪れた同町のマリンレジャー施設「西海観光船」で美しい海に魅せられ、その感動から移住を決意。
現在は同施設の経営者として、海の魅力を発信する。

「西海観光船」周辺は足摺宇和海国立公園に所属。温帯と亜熱帯の魚が入り混じり、サンゴの森には多くの魚が生息する。翔さんは「ここで初めてダイビングに挑戦して人生が変わりました。あの日、ダイビングしてなかったら移住してなかったですね」と振り返る。1年後に再びバイクで同町を訪れた高橋夫妻は、町内の須ノ川公園キャンプ場で10日間テント生活をしながらダイビングのライセンスを取得。「ダイバー歴約40年という男性に連れられて見たサンゴ礁のインパクトは今も忘れられません」と翔さん。「移住を決意する際に、夫婦でメリットとデメリットを挙げたら、デメリットはたった一つ。行きつけのラーメン屋に行けなくなることだけでした」と香さんは笑う。

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人気の「シーウォーカー」は海底を歩くマリンレジャー(写真提供/西海観光船)

◆ 地域の課題を行政と共に
夫妻は16年に移住し、「西海観光船」に就職。仕事はサップやシーウォーカー、ダイビングなどのマリンレジャーの指導を始め、観光ガイドや渡船・観光船の運航など多岐にわたるほか、ライセンスの発行や研究機関の調査の手伝いなども行う。「移住して忙しくなりましたが、心は豊かになりました」と翔さんはほほ笑む。「とにかく魚がおいしい!」と香さん。移住後に驚いたことは自宅のポストに高級魚のハタが入っていたことや、近所の人からすれ違いざまにイセエビをもらったことなど数えきれないという。

海中観察ができる観光船(写真提供/西海観光船)

21年からは同施設の経営も任され、少子高齢化や人口減少など地域の課題を行政関係者と共に考えるようになった。翔さんは「美しい海を守り、職場と住む場所を充実させれば、人口減少は緩やかになるのではと考えています」と話す。社員は現在5人で夫妻同様に海に魅せられて移住した社員もいる。「人生一度は海の旅へ! この海を自慢したくなる人と一緒に仕事をしたい」と高橋夫妻は口をそろえる。(エリアライター/黒田仁朗)

 

多くの魚が生息する国内屈指の美しい海(写真提供/西海観光船)

 

 

西海観光船
愛媛県愛南町船越1599
☎0895・82・0280

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