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読売ライフの大西秀雅です。
読売ライフ10月号の「いいね !」欄で取り上げたのが、RIZAPグループが運営する無人営業の低価格ジム「 chocoZAP（チョコザップ）」です。

テレビCMが頻繁に流れ、そういえば最近、店舗が急に増えましたよね。
私が住む大阪府和泉市にも泉北高速・和泉中央駅の駅前商業施設やＪＲ和泉府中駅近くにオープンしました。
聞けば、2022年7月からわずか2年間で、全国に1500店舗が開店したというそうですから驚異的なスピードですね。

同社が「なぜ、チョコザップを手掛けたのか」という話は読売ライフの誌面をご覧いただくとして、
このブログでは、運動系マシン以外に実施している 美容系サービスがどのような経緯で誕生したのか などをお伝えします。

チョコザップの人気の理由は「着替えや室内履きが不要で、手ぶらで来店して運動でき、月会費が3278円とめっぽう安い」こと。
そしてもう一つの特徴が、エステ、脱毛、歯のホワイトニング、ネイルといったセルフの美容系の器具も充実しており、事前予約が必要ですが、いずれも追加料金なしで利用できること。

――スポーツジムなのにどうして美容系サービスを始めたのですか？（回答はRIZAPグループ広報部部長補佐の小林 拓輝さん）

 
セルフ脱毛　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セルフエステ

若手社員の提案を次々実施
風通しのよい社風が〝躍進〟を支える
実は、オープン当初は予定していませんでした。
チョコザップは2022年7月にスタートしましたが、店舗運営に関しては会員様の反応やご要望を踏まえ、社内で意見やアイデアを出し合って、その都度、見直しています。店内に設置するマシンの種類もそうでした。
最初は、当社が運営するライザップ方式にのっとって筋トレ系を多めにしたんですが、運動初心者の方が多いチョコザップ会員様の使用頻度の記録を見ると、圧倒的に有酸素運動系が高いことが分かり、急きょ、見直しました。
そして会員の男女の構成比です。
一般的にフィットネスジムは男性の会員が多く、女性が少ない傾向にあるので、女性の入会を促進する手立てを社内で募ったところ、いろいろな意見が出て、若手の女性社員から美容系のサービス実施の提案がありました。
一部店舗で試験的に実施したところ、入会者が明らかに増え、使用する人も多かったので全店舗に広げました。

このように当社は社員の役職や社歴など関係なく部署横断的に「こうすればチョコザップが良くなる」というアイデアを募って、良いとなればすぐ実施、結果がダメなら取りやめて、また新たな試みを実施する――。このような機能的な運営が強味だと自負しています。

ホワイトニングやネイルのほか、一部の店舗にはゴルフのショット練習場所や、カラオケ、ランドリー（洗濯乾燥機）を設置しています。
すべて社員の提案で生まれたものです。

 
人気の高いゴルフ練習とカラオケ

先日、チョコザップの新サービス開拓のために70数人の社員が中国で開かれた大規模な見本市を見学してきました。当該部署のサービス開発部はもちろんですが、人事部、広報部、システム開発部といった部署の垣根を超えたメンバーが参加し、一人3つ以上の案を直接、社長に提案しています。
すでにテスト導入している案もあり、中国ツアー発の新サービスを今後、本格的に導入する可能性があるので楽しみになさってくださいね。
サービス内容も常に入れ替えていきます。

――それにしても月会費が安いです
金額はコストを積み上げて決めたのではなく、月会費の業界相場が7000～1万円ほどなので、半額以下の2980円（税込み3278円）だったら「入会しないと損だよね」と感じていただけるのではないかと決めました。
それからが大変です。この金額を維持するには、どのような店舗運営をすれば収支が成り立つかを逆算的に考えました。
追加で始めたエステや、カラオケ、ゴルフ、ランドリーなども追加料金なしですから。
入会すれば、全国のどこの店舗でも使えます。職場周辺や出張先、旅先でもチョットの時間に使っていただけます。

――利用者は近所の人が多い？
はい。自宅から1㌔圏内の方が全体の60％で、2㌔まで広げると85％です。
1500店舗といってもまだまだ少ないのが現状です。2026年度末には2800店舗に、27年度末には3800店舗に、将来は1万店舗を目標にしています。
お陰様でお取引している不動産会社からは利便性の高い良質の物件情報がたくさん寄せられますので、さらに通いやすい環境を目指します。

――無人だけに、課題もある
マシンの使い方は、専用アプリ内の動画などで分かりやすくご案内しておりますが、直接、教えてほしいという会員様の声が多く、今年度からは当社のライザップアドバイザーが店を定期巡回する「ちょこっとサポート」に力を入れます。
また、店内清掃は、巡回スタッフに加えて、「フレンドリー会員」という制度を設けてまして、店内の清掃や備品の補充を手伝ってくだされば、お手伝いの頻度に応じて月会費を割り引いてます。
「家が近いから私やってあげるよ」と手を挙げてくださる会員様がたくさんいてくださり、感謝しています。
このように会員様とうまく共創していける関係を大切にいきたいです。

モノの値段が高騰して家計が苦しい時代に、低価格を引っ提げて業界に新風を吹かせるchocoZAP。
自宅周辺でもよし、職場帰りでもよし、実家に戻ったついでや、何なら1日に2.3回通っても……。
2年後には、店舗数がいまの2倍近くに増えるそうなので、そうなればさらに便利になるはず。
あとは、どんな魅力ある新サービスが登場するのか、ですね。
RIZAPグループの社員の皆さまの発想力に期待が高まるばかりです !
頑張れ !  chocoZAP !