読売ファミリー・読売ライフは読者の生活を応援するお得な情報をお届けします

読売ファミリー・読売ライフは皆様の生活を
応援しています
Topics

取材記者の旬のトピック

読売ライフ7月号から始まる俳句コーナー選者 俳人・家藤正人さんインタビュー①

読売ライフ7月号から隔月で  俳句コーナー  が始まります。
選者を務める夏井&カンパニー所属の 俳人家藤正人さん に、
俳句の魅力を始め、誰でも気軽に楽しめる、俳句を作るコツを伺いました。

❄️🍁🌻🌱  🖌  🌱🌻🍁❄️

🔷 きっかけは俳句を作る母の姿
俳句を始めたきっかけは、やはり家庭環境で、母が俳人の夏井いつきだったということです。
母は元は中学教師をしていたのですが、僕が物心ついた時には教師を辞めていて、日常的に俳句を作る母の姿を目にしていました。

中学生の頃、句会に行く母に「一緒に来る?」と誘われてついて行ったら、参加していた人から「せっかく来たんだから、おやりや」と声をかけられて、句会に加わるようになりました。
その時に、五七五というたった17音なのに、他の方が句を読み解いてくださるのがとても嬉しくて、俳句ってこんなに楽しいんだって思いました。

🔷 身の回りの些細なことも材料
俳句は簡単に作れます。

実は俳句って、自分の頭で考えなくても、身の回りに転がっているいろんなものが俳句の材料になっていくんです。

日々の通勤や食事も材料の一つです。
普段は通り過ぎてしまっていたものも、「俳句にしてみよう」と俳句のアンテナが立つことで、ちょっとしたことが俳句になっていくんです。くだらないことがいい材料になることも。

日常のちょっとしたことを、なんでも手帳の端っこに書き留めるようにするだけでも、俳句作りがグンと楽になります。

🔷 12音が〝俳句のタネ〟
俳句って五七五ですよね。

前の五と七、または後ろの七と五の12音を、僕や母は〝俳句のタネ〟と呼んでいます。
「取り合わせ」という俳句の作り方では、この12音の俳句のタネをつぶやいて、あとは季語をくっつけるだけで俳句ができ上がるんです。

例えば、30年会社にお勤めの方なら、「勤め始めて三十年(つとめはじめて さんじゅうねん)」。

はつらつとして、気持ちよくお勤めされていらっしゃるのであれば、何か明るい季語をつければ、一句になります。
例えば、「風光る」という季語をつけると
「風光る勤め始めて三十年」

僕や母は、句会ライブで全国を回りながら、最初にこの「取り合わせ」の俳句の作り方を紹介しています。

たった17音の俳句ですが、写真のようにありありと描写の行き届いた句もあれば、「この人なんでこんな変なこと考えるんだろう」というような愉快な句までバリエーションは様々です。しゃべり言葉がそのまま俳句になっていて、共感させられる句もあります。17音からふと生活が見えてくるのも、俳句の魅力の一つだと感じています。

読売ライフの俳句コーナーを通して、皆さんの人生のリアルな一コマとつながることができるのを楽しみにしています。

 

プロフィル
家藤正人(いえふじ まさと)
1986年生まれ。愛媛県出身。大学卒業後、本格的に俳句に携わり、夏井いつきさんの句会ライブでアシスタント経験を積む。県内にて句会指導、学生を中心とした県内外の単独句会ライブにて活躍中。南海放送ラジオ「夏井いつきの一句一遊」でアシスタント、「家藤正人『一句一遊』虎の巻」でパーソナリティを務める。句集『磁針』(夏井&カンパニー)
 

俳句投稿大募集 !

読売ライフ7月号の兼題は「南風」

傍題(ぼうだい)可 … 4月20日必着。
兼題解説:湿気をふくみ、暖かい夏の季節風のこと。おだやかな日に吹くこともあるが、強烈に吹くことも。
※兼題とは、句会などに先立って出される題(季語)のこと。
また見出し季語に関連する季語を傍題(ルビ:ぼうだい)と呼びます。
兼題または傍題を俳句に詠みこんで、ご投稿ください。

投稿方法
【はがき】
〒530-0055
大阪市北区野崎町5-9 読売大阪ビル8F
(株)読売情報開発大阪 読売ライフ「読者(俳句)」係へ
〒、住所、氏名、年齢、電話番号を明記してください。

【FAX】
06-6364-8163

【メール】

dokusha@yomiuri-jko.co.jp

 


皆様からご提供いただいた個人情報については株式会社読売情報開発大阪、読売新聞大阪本社、お近くの読売センター(YC)、商品提供会社が共同で利用し、お客様へのご連絡やお問い合わせへの対応、当選者へのプレゼント賞品の発送、販売促進キャンペーンのご案内等の送付、新聞以外の取扱商品のご案内、各種サービス・イベントのお知らせ、宅配事業等に利用させていただくことがあります。お客様の個人情報は株式会社読売情報開発大阪、読売新聞大阪本社、YC、商品提供会社がそれぞれ責任を持って管理します。

一覧に戻る

pagetopへ

©2022 Yomiuri Joho Kaihatsu Osaka Co.,Ltd.