地元宝塚から世界へ〝飛込〟◎ 玉井陸斗選手
- 読売ファミリー
- 2024/12/03インタビュー
読売ファミリー12月4日号の表紙は、今夏のパリ五輪で見事、銀メダルに輝いた水泳高飛込の 玉井陸斗選手 。
まだあどけなさも残る高校3年生を直撃しました。
取材場所の会議室に入ってきた玉井くん(〝くん〟の方がしっくりくるので、ここからはあえて玉井くんと呼ばせてください❗️)。
はにかんだ笑顔がかわいい玉井くん
取材場所に入ってきた時は、ちょっと緊張している様子❓❓かと思いきや「大阪から来ました読売ファミリーです」とご挨拶すると、同じ関西のよしみからか、パアァ~っと笑顔に❗️
パリ五輪での玉井くんは記者もテレビで見ていたのですが、次々と繰り出される技のすごさと、とんでもない緊張感、そしてめちゃくちゃ危なそう❗️な様子に心臓バクバクでした。
どんな質問にも笑顔で答えてくれました!
高飛込は美しさを競う、まさに空中の芸術!
そして、10㍍(ビル3階分)の高さから飛び込む(実際は踏み切って飛び上がってるのでそれ以上!)からひねって、まわって、ほとんど音もなく入水するって、人間業とは思えません❗️
後ろに見えているのが飛込台。ビルの3階ぐらいの高さがあるそうです(今年7月、京都アクアリーナで)
⎯⎯ 水に入るまでは2秒ぐらい。直前は2㌧ぐらいの力がかかるといわれていて、今は慣れましたけど入水する時はめっちゃ痛いし、失敗すると骨折や脱臼する選手もいるんですよ
ひええ~❗️😱
⎯⎯ でも、その2秒の間にいろんなものがつまっているのが、飛込の魅力だと思います
かっこいい❗️❗️😄
そして、玉井くんと言えば しぶきを極力たてずに入水する ノースプラッシュ が代名詞。
どうして、あんなに静かに入水できるのか❓❓
記者は学校の水泳の授業では「腹うち」「しぶき立てまくり」でしたけど 😅
銀メダルが光ってます! 実はめちゃくちゃ重いんですよ~
⎯⎯ 入水の瞬間は手でガッと、穴をあけるイメージで入っていくんです。そこでノースプラッシュできるかが決まります。肩が柔らかくないといけないし、それに耐えるだけの筋力も必要になってきます
それで、あのバッキバキの筋肉なのですね 😊
記者は体組成計に乗る度、あまりの筋肉のなさと体脂肪の多さに愕然とするのですが …… 😣
⎯⎯ 飛び込みは空中競技なので、空中でどれだけ安定して体をコントロールできるかがポイント。体幹が一番大事ですね。一般の方でも、階段を上る時や歩く時など、普段の動作で常にお腹に力を入れるようにするといいですよ。100%じゃなく、50%ぐらいでいいので。持久力も上がるし、何より軸ができるので、腰痛の方にもいいと思います
なるほど~やってみます 😀
トップアスリートのトレーニングは相当ハードですよね❓ やっぱりプールでの実践が楽しい❓❓
⎯⎯ いや~普通のチームはそうかと思うんですけど、うちはプールではめちゃくちゃ怒られるので(笑)。陸上トレーニングの方がプールより怒られないので、みんななるべく陸トレを長くしようって(笑)
そして、そんな玉井くんに「飛込選手あるある」を聞いてみると❓
⎯⎯ 立ってる時は無意識につま先をバレリーナのように、内側に曲げて立っちゃうところ。妙に落ち着くんですよね~(笑)。入水の瞬間って足しか見えないのでそこを美しく見せるためにするんです。これ、飛込選手ならみんなやっちゃうんじゃないかな?
なぜかやっちゃう「つま先立ち」。靴下が床とおんなじ色やん 😆
飛び込み以外で得意なことは❓
⎯⎯ バスケットボールやバトミントンなど、運動はぼちぼちかな?(笑)
文字がすごくキレイですよね。
⎯⎯ 自分ではあまり、好きな字じゃないんですけど。小1から小6まで、書き方教室に通ってました
次は「金」! 応援よろしくお願いします
来年には高校を卒業します。
⎯⎯ 出会える人の幅も広がると思うので楽しみです。直近の目標は3月に開かれる「翼ジャパンダイビングカップ」。国際大会派遣選手選考会を兼ねているので、この大会で出場権をつかんで、7月にシンガポールで開かれる世界選手権での優勝を目指します。皆さんの応援を力に変えて、自分の最高のパフォーマンスで挑みたい。そして、4年後のロス五輪では金メダルをとれるようにがんばります。応援、よろしくお願いします!